第9章 アカデミーの日常
それから少し経ったある日。
休みの日だったので、ルナは新術を考えていた。
最近、イタチはよく、シスイと修行しているようだった。
うちはシスイ自殺事件のことを思い出して、ルナは頭が痛くなった。
そのことを考えながらも思いついたのが、
チャクラや生命エネルギーを吸収・放出する命遁チャクラの塊を自律させて飛ばす、という術だった。
命令を設定してうまく使えば、遠隔地からの治療や攻撃ができるかもしれない。
期待を込めて、根気よく術の練習をした。
李蘭にアドバイスを貰いながらやっていたら、何とかできるようになった。
「命遁・欣喜雀躍!」
印を結んで術を発動させると、ルナから発生した薄紫色のチャクラが、沢山の小鳥になってあたりを飛び回った。
「ルナ様、この術は……」
「そう!何だか李蘭みたいでしょ?」
「っ何だか嬉しいです。」
「それにね、この鳥たちは、合体できるんだよ!」
と言ってルナは薄紫の小鳥達を操り、一つに纏めた。
するとそこには、ルナと似たような大きさの、薄紫に輝く鳥がいた。