第46章 暇乞い
「え?だから、レイんち明かりついてなかったし、鍵かかってなかったから……」
ナルトが、何に驚いているのかわからない、と言いたげに言う。
「いや、そうじゃなくて!
……今、何時?」
「六時十五分だが…………」
サスケがルナの部屋にあった壁掛け時計を指差して言う。
「ええー!もうそんな時間⁈じゃあ俺…………四時間も寝てたってこと⁈」
(流石に寝すぎでしょ私!いくら昨日徹夜してたからって……)
ルナは自分で予定をぶっ壊してしまったことに気がつき、頭を抱えた。
「四時間⁈……ってことは、レイお前、二時ごろからずっと倒れてたのか⁈」
サスケが驚いて叫ぶ。
「あー……うん。俺が最後に時計見たときは、二時十分くらいだった…………って、そんなことより!
ごめん二人とも、今日の晩御飯は、ちょっと今から作るのは厳しいかな……何しろ、まだ買い物すらできてないから……」
ルナは二人の驚きにはあまり気がつかず、晩御飯が作れていないことを申し訳なさそうに伝えた。
「レイ、俺達のことなんていいから、ちゃんと休めってばよ!」
「そうだ。お前は今日は休んでろ。今日は俺達がなんとかする。
レイ、吐き気はもう治ったか?」
「うん。あれは一過性のものだと思う。多分、ただのストレスだよ。」
(ううーん、恐るべし、ただのストレス!)
ルナは少し困ったようにナルトとサスケに笑いかけた。
「そうか……じゃあ、何か食べられそうか?」
「まあ、少しなら……なに、サスケが作ってくれるの?」
ルナはクスクスと笑いながらそう言った。
「……ああ。っつっても、大したものは作れないが…………」
「……じゃあさ。昆布のおにぎりとおかかのおにぎり、食べたいなぁ。冷蔵庫の中に具はあるし。」
「それなら作れるが……そんなんでいいのか?」
「…………十分だよ。あ、でもそれじゃ、二人がお腹空いちゃうよなぁ……」
ルナは希望を出したものの、他人のことを考えてうーんと考え直すような仕草をした。