第46章 暇乞い
「……ふん。」
ネジはと言うと、初めはルナから顔を背けて、馴れ合うつもりはない、とでも言いたげだった。
「……あー!わかったわかった!」
しかし、ニコニコしたまま手を引っ込めないルナと、
ジトーッと自分を見ているガイ達三人の視線に負けて、渋々手を出し、ルナと握手した。
「ふふっ、ありがとうございます。」
ルナはネジに握手してもらって嬉しそうにふわっと笑うと、四人から一歩離れた。
「じゃあ、俺もう行きますね!さよなら!」
もう少し何か言おうと思っていたが、ボロを出したくなかったルナは、その場から瞬身でいなくなった。
「…………あれ、レイ君、一体何しに来たんでしょう?」
ロック・リーがおもむろに呟いた。
「さぁな……中忍試験のときから思っていたが、あいつはよくわからんやつだからな……」
「どういうこと?」
ネジの呟きに、テンテンが反応する。
「ん?いや、中忍試験第三の試験のとき……皇レイを白眼で見てみたんだが……
あいつには、常に何らかの術がかかっているようなんだ。」
「ふ〜ん……一体何の術なのかしら?」
「さあ……そこまではわからん。」
疑問を口にするテンテンに、ネジは首を振った。
「うーん…………」
ガイとロック・リーにも見当がつかず、四人は顎に手を当てて唸った。
が、誰一人妥当な答えを導き出せる者はいなかった。