第45章 宴の後
「ま、そのことは、もういいだろ。そろそろ船室に入って、休もうぜ。
さて、カカシ先生、今日の部屋割りは?」
「えーっと、五人で四部屋だから…………二人部屋が一つ、か…………」
カカシが小さく呟く。
「じゃあ、ナルト。同じ部屋にならないか?」
「え?いいのか?」
行きでフラれたナルトが、嬉しそうに言った。
「ああ、勿論。サスケは…………子守任務のときに同じだったから、また今度な。」
「チッ…………わかったよ。」
サスケは少しむすっとすると、客室の一つに入っていった。
「じゃあ、ナルト、俺達も行こうか?」
「おう!」
ルナとナルトも、近くの船室の中に入っていった。
「さて、もう寝ようかな。」
ルナはそう言うと、バスっとベッドに横たわった。
「レイ、早すぎるってばよ!まだ外、こんなに明るいってのに!」
ナルトがカーテンをシャッと開け、外を指差した。
「えー、だってさあ、みんなが質問責めするから俺、疲れたんだよ〜」
「む〜………それは確かに?悪かったけど…………」
「…………まあいいや。で、起きて何するんだ?何か話すことあったっけ?」
「うーん…………あっ、じゃあさ、じゃあさ!
さっき、風雲姫のねーちゃんとなに話してたのか、教えてくれよ〜!」
「え?小雪さんと?」
「だってよ〜、俺がレイとねーちゃんに話しかけようとしたら、サクラちゃんにスッゲー勢いで引っ張られて、
そのまま船に乗せられちまって…………結局なんも言えなかったってばよ〜!」
「そ、そう…………」
(サクラ…………気を利かしてくれた、のかな?)
ルナはサクラの過激な行動を聞いて、なんかサクラらしいな、と思った。