第45章 宴の後
「俺、あのときあんまり深く考えてなかったけど、よく考えたら、あの作戦がドトウに効いたのが驚きだよな〜。
サスケ達もそう思うだろ?」
「うーん………」
ルナに言われて、四人はその状況を想像してみた。
(レイがドトウにディープキス…………ん?)
そして、疑問が浮かんだ。
「……………なあレイ、一体どうやって、ドトウにキスしたんだってばよ?レイの身長じゃ、ドトウの顔になんて、到底届かな…………」
「ん?ああ、それはただシンプルに、床に座らせて………………」
ルナがナルトの疑問に答える。
「あれ?待ってレイ君、レイ君がドトウにキスしたのって…………ちゃんと男の格好してるときに?」
「うん、そうだよ。」
ルナが笑顔でサクラに言う。
「……………ていうか、どんな作戦を立てたら、ドトウにキスすることが必要になるんだ?」
「口を開かせるためだけど……詳しくは聞かないほうがいいと思うなぁ。まあ、拷問の一環だよ。」
ルナがサスケに曖昧に答える。
「レイ、ドトウにその作戦が効いたってことは……………」
「え?はい、バッチリ絡めましたよ………………舌。」
ルナは先を言いたくなさそうなカカシに、サラッと言った。
「え〝っ………………」
ルナの全ての回答を聞いた後、四人は小雪のように、奇妙な声を上げた。
「……………えーっと、つまり、レイ君は、ドトウに口を開けさせるためだけに、
ちゃんと男の格好してるときに、ドトウを床に座らせて、ディープキスをした…………⁇」
サクラが四人を代表して、恐る恐る、ルナに訊いた。
「うん、そうだよ。あれ、みんなどうかした?」
ルナはサクラの渾身の問いに、天使のように純粋な、清らかな笑顔を見せ、答えた。
(確かに気持ち悪かったけど………………そんなに引くようなことかな?)
その顔は完全に、何故皆が引いているのか理解していなかった。