第45章 宴の後
「そうだ。わかってるじゃないか。
サスケは、兄のイタチに復讐しようとしている………だが、復讐なんてのは、大抵ロクなことにならない。
特に、サスケはそうだと、俺は思う。
だから、絶対、手を貸すな。」
「ええ、わかってます。俺も………サスケは復讐じゃ幸せになれないと思うんです。
それに、うちはイタチとやり合うなんて、もうごめんですよ。」
(イタチ兄さんに復讐なんて、私がさせないからね!
サスケが復讐するのは………私だよ。)
ルナは真剣な表情を崩すと、やれやれという風に首を振った。
そう………ルナは、サスケがイタチに復讐することには賛成しない。
しかし、サスケに全てを話すのは酷だと判断し、
自分がフガクとミコトを殺したことをネタに、サスケに嘘の説明をすることに決めていた。
それではイタチと本質的に何も変わらないこともわかっていたが、
ルナはサスケにイタチを殺させない、そのことをまず第一に考えることにしたのだった。