第45章 宴の後
「…………見えなくなっちゃった。」
小雪の姿が見えなくなった後、ルナは呟いた。
(楽しかったな、雪の国……………小雪さんとも、仲良くなれたし。
ナルトには悪いことしたけど…………ま、いっか。)
ルナがボーっと物思いに耽っていると、カカシが後ろから声をかけて来た。
「………お〜い、レイ、小雪さんとのお別れは、終わったか?」
カカシが少し呆れたような顔で、ルナの側に歩いて来た。
「カカシ先生………はい。ちゃんと挨拶して来ましたよ。すみません、お待たせしてしまって。」
ルナはそう言って軽く頭を下げた。
「いや、別にそれはいーよ…………小雪さんも、レイが大大大好きだったみたいだし………」
「あはは、そんな………」
「ま、それは一旦置いといて…………レイ、そろそろ話してもらうぞ。」
カカシはいつものダルそうな表情を正し、ルナに鋭い視線を向けた。
「はい………わかりました。」
(さてと…………余計なこと言わないように、気をつけなくちゃ………)
ルナも緩めていた表情を引き締め、カカシに対峙した。
「まず、チャクラの鎧に対する有効打とはなにか、ということですが…………
それは、前にお見せした、ナルトの螺旋丸に少し似た術です。俺は螺旋風砲と名付けました。
あと、何故有効打だとわかったか、という話ですが………
それは、あの狼牙ナダレとかいう雪忍が、チャクラの鎧からは逆位相のチャクラが出ていて、俺達の術を打ち消すと言っていたので、
チャクラの鎧から出ているチャクラより大きなチャクラをぶつければ、イケると思ったんです。
あの術は、指先に集めたチャクラに性質変化を加えて回転運動させ、発射する術ですから。」
ルナはカカシの目を見つめて、冷静に説明した。
「そうか…………」
(なるほどな…………)
カカシは少し納得したような顔をした。