• テキストサイズ

神隠れの少女【NARUTO】

第43章 救済は新たな暴虐へ


「さあ!できましたよ!

普通前菜っていうのは、もっと軽い料理を出すものなんですが……………

………まあ、別に良いですよね!はい、あーん♪」

(ほら食え!小雪さんの何倍も、絶望を思い知れー!)

ルナはこんがり焼けたドトウの肉片をつまんで、ドトウの口元に近づけた。

その唇は緩く弧を描き、ドトウがそれを食べるのを、今か今かと待っているようだった。

「っ…………」

ドトウはそれを食べるまいと、唇をぴっちり閉じた。


「ドトウさ〜ん、どうしたんですか?食べられないんですか?ほら、ほら〜!」

(もー、あまり時間がないんだから、早くしてよ〜!)

ルナがドトウの唇に肉片を押し付け、無理矢理食べさせようとする。

「むぐぅっ…………」

ドトウは唇を閉じて歯をくいしばり、必死に抵抗を試みる。

その小豆のように小さな目には、なみなみと涙が溜まっていた。


「仕方ないですねぇ、ドトウさんてば…………それなら…………」

(ちょっと気持ち悪いけど…………まあ、初めてじゃないし、いっか。)

ルナはそう言ってあでやかに笑うと…………ドトウを壁に沿ってゆっくり押し倒し、床に座らせ、

ドトウのタラコ唇に、自分の赤く染まった唇を押し付けた。

そして、舌先でドトウの上唇と下唇の間を、チロチロと舐める。

「んんっ⁉︎」

ドトウは突然キスされたことに驚き、目を見開いた。

固く結んでいた唇が思わず綻び、ドトウの口の中に、ルナの舌がスルリと侵入した。


(うわあああああ、気持ち悪い…………でも、これならいけるかも?)

ルナはドトウにキスしていることに気持ち悪さを感じつつ、ドトウの歯茎を舌でしつこくなぞった。
/ 826ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp