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神隠れの少女【NARUTO】

第8章 いざ、アカデミーへ


午後は昨日と同じ、座学だったので、ルナはまた影分身を使ってサボり、代わりに今度開発した術の名前を考えていた。

命遁に形態変化を加え、接触したものから生命エネルギーやチャクラを吸い取る術で、鎌をモチーフにしていたので、考えた結果、

命遁・死神之舞

となった。


アカデミーが終わり、またイタチと二人で帰って来た。


「ルナ、一緒に修行しないか?」

「うん!やろう!」

「じゃあ演出場に行こう。」

二人で仲良く演習場に向かった。


組手をして二人で疲れたーと言った後、術の見せ合いをしようということになった。

「二人とも、いいよね?」

『ええ、彼は信頼に値する人物のようですので。』

『俺も、まあ賛成。』

「それじゃ、やっちゃうよお……」

ルナは不敵な笑みを浮かべた。


イタチは印を結んで言った。

「火遁・鳳仙花の術!」

イタチは火の玉を何個か吐き出し、ルナの方へ飛ばして来た。

ルナはこっそりその術を神通眼でコピーしておいた。

だが試すのは後で良いだろうと思い、開発した新術を使った。

「命遁・死神之舞!」

印を結ぶと、ルナの手の中にチャクラでできた巨大な黒い鎌が現れて、イタチは仰天した。

しかもその鎌は、ルナの手を離れ、残像を残しながら凄い勢いで向かって来た。

そして、イタチの放った火の玉のチャクラを一つ残らず刈り取った。


「……何をしたんだ?」

「えーと、これは私の新術で、さっきも言ったけど、死神之舞っていうんだ。

生命エネルギーやチャクラを吸い取れるんだよ!」

「ルナ、新術作ったのか……」

イタチはしばしそのことにポカーンとしていた。


「ま、ルナだからな……次、いってみよう。」

「じゃあ次は私から行くよ!

風遁・螺旋風砲!」

ルナは指先に少なめにチャクラと風を集め、ゆっくり発射した。

もしイタチに命中しても、命遁ですぐに治せる程度の負傷に留めるためだ。


「火遁・豪火球の術!」

イタチは螺旋風砲を打ち消し、そのままルナに巨大な豪火球を放ってきた。

「なら!

氷遁・絶対氷壁・天球!」

ルナのまわりに氷でできた壁が次々と立ち、組み合わさって半球状になり、豪火球を弾いた。
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