• テキストサイズ

神隠れの少女【NARUTO】

第43章 救済は新たな暴虐へ


「レイ!お前はどうして、いつもなんでもかんでも一人でやろうとするんだ?

確かに、お前ならできるかもしれねぇ……………でも俺は、お前にそんな危ない橋を渡らせたくない!

俺達はチームだ!お前にだけリスクを負わせる訳にはいかないだろ!」

前は仲間を軽視しがちだったサスケが、チームという言葉を使って、ルナを説得にかかる。

「そうだってばよ、レイ!

なんでオメーは、自分だけ危ない目に遭おうとすんだよ!

俺達が………………そんなのを許すとでも思ってんのか⁈」

ナルトはというと、ルナからあてにされていない気がしたのか、目に涙を溜めて、悔しそうにルナを睨んでいた。

「………………レイ。あまり無理をしようとするな。そんなの、俺達も小雪さんも、望んじゃいない。」

カカシは自己犠牲的ともとれるルナの発言を、静かにたしなめた。

「そうよレイ君!もっと自分を大切にしてよ!私、いつかレイ君がどうにかなっちゃいそうで……………見てられないわ!」

サクラはルナの身を案じて、怒り泣きしていた。

「………………レイ。私はあなたと共に、希望を信じて立ち上がろうと思った………………

でも!それであなたが死んだんじゃ、ダメなのよ!

あなたは、死んじゃいけないの!」

小雪までが、ルナを止めにかかる。

いつの間にか、小雪にとってルナは、希望の象徴になっていたのだった。


「うーん…………」

サスケ達と小雪に大反対されて、ルナは困ってしまった。

(参ったな……………でも、小雪さんが打倒ドドウ宣言した以上、本物の小雪さんをドドウに近づける訳いかないし………………)
/ 826ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp