• テキストサイズ

神隠れの少女【NARUTO】

第41章 調和の綻


「……………で、何故本気を出さない?」

諦めの悪いサスケが、ルナを問いただす。

「え?別に、特に意味なんてないけど………………強いて言うなら、気分?」

ルナは、本気を出したら木ノ葉が吹き飛ぶからですー、とは言わず、そう言って誤魔化した。

「そうか………………」

(やれやれ………やっぱりレイって、気分屋なとこあるよな…………)

サスケはルナの説明に一応納得して、それ以上は何も言わなかった。


「じゃあさ、じゃあさ!レイが本気出したら、どーなるんだってばよ?」

「え?本気出したら?そうだな………………」

(うーん、正直に言うのもどうかと思うし………かといって過小評価すると後々面倒になるかもだし……………)

ナルトの質問にどう答えるのがベストか、ルナは考え込んだ。


「……………ナルト、俺も正直よくわかんないからさ、それはいつか、本気が必要になるときに、ってことじゃダメか?」

ルナは少し考えた末に、そう言って胸の前で手を合わせ、ゴメンとばかりにウインクした。

「む〜…………わかったってばよ。期待してっからな!」

ナルトはあまり納得がいっていないようだったが、そう言って引き下がってくれた。


「じゃ、俺そろそろ帰るよ。

三人とも、明日からまた頑張ろうな!」

「おう!じゃなレイ!」

「うん!じゃあねレイ君!」

「………ああ。じゃな。」

ナルト、サクラ、サスケがルナの別れの挨拶に応える。

「うん!それじゃ!」

ルナはそう言うと、眩し過ぎる笑顔を残して、瞬身でいなくなった。
/ 826ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp