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神隠れの少女【NARUTO】

第41章 調和の綻


そのままの流れで、アスマ班・カカシ班合同祝賀会が開かれることになった。

ルナの目の前では、チョウジが次々と大量の肉を平らげ、サクラといのはサスケを挟んで騒ぎ、

カカシはマスクの下を見ようと躍起になっているナルトを軽くあしらいつつ、アスマと何やらつもる話をしていて、

もはや何の会だかわからなくなっていたが、ルナはそれなりに楽しんでいた。


「ふー…………にしても、チョウジ君って気持ちがいいくらいよく食べるんだな、シカマル?」

ルナは隣に座っているシカマルに話しかけた。

「まあな。ってか、どっちかって言うと、お前が食わなすぎなんだよ。ほら、もっと食え。」

さっきから殆ど箸が動いていないルナの少食ぶりが心配になってきたシカマルは、ルナの皿に焼けた肉をドカドカと乗せる。

「あ、ちょっとシカマル、取りすぎだって……………ほら!チョウジ君が涙目になってるし!」

取ろうとしていたものを掻っ攫われたチョウジが、ガーンという顔をしていた。


「チョウジ君、ごめんな?持ってっていいぞ。」

「そう?じゃ、遠慮なく〜!」

チョウジは嬉しそうに、肉をごっそり持って行った。

その様子を見て、サクラといのに挟まれてずっと黙っていたサスケが口を開いた。


「……………確かにさっきのは取りすぎだが………レイ、お前はもっと食ったほうがいい。

お前俺より身長高いくせに、体重俺より軽いだろ?」

(そういや、姉さんもわりと少食だったな………一歳上なのに、俺より食う量少なかった気がする……)

サスケはかつてのルナを思い出しつつ、そう言った。

「え?そ、そうか?」

ルナは少し慌てて、前髪を指で弄った。

「それに、細すぎんだよ。そんなんじゃ女と間違われるぞ。」

サスケの言葉に反応して、いのとサクラが話に入ってくる。

「そうね〜、レイ君てカッコイイっていうより、カワイイわよね。」

「そうそう、最初は女の子かと思った〜!」

「そ、そうなんだ…………」

ルナはどう反応していいかわからず、曖昧に頷いた。
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