第7章 入学宣言
「じゃあ次は固有の瞳術についてお話ししましょう。
神通眼には、各人固有の瞳術があることが多いです。さて、ルナ様にはどんな能力が……」
「うーん、どうすればわかるの?」
「残念ながら、それは良くわかっていないのです。
私も、ある日突然、目覚めました。」
「李蘭のはどんなのなの?」
ルナは興味津々といった様子で聞いた。
「では、お見せしましょう。少し下がっていて下さいね。」
李蘭が少し離れた所にある岩を凝視すると、その岩はいきなり爆裂し、跡形も無くなっていた。
「これが私の能力の一つ、木花咲耶です。」
「いや、激しすぎて姫って感じじゃないんだけど。」
「見つめたものを瞬間的に爆破する能力です。ただ、生きた細胞は爆裂させられません。
でも、人間の場合は、その服を爆破すれば良いんですけどね……」
「李蘭、怖っ!」
「そ、そんなぁ…………」
李蘭はルナに怖がられて少し凹んだ。
「…………まあ、それについては、おいおい見つかるでしょう。
さ、忘れてた構造分析の練習をしましょうか。」
「うん!」
その後の修行は、箱の中身は何かな?みたいなゲームで終わった。