• テキストサイズ

神隠れの少女【NARUTO】

第37章 暁の二人組、襲来


「え?ど、どーなってんだ、レイ⁉︎そいつらなんなんだってばよ⁉︎」

混乱したナルトが叫ぶ。

「ナルト、来るな!後で説明するから!」

ルナは高速でチャクラを練り、腕に力を込めて、再度鮫肌を弾き飛ばした。

攻撃を二度も止められた鬼鮫の顔は、驚きに満ちていた。

「何故……いや、どうやって………」

「………………」

イタチは相変わらず、予想外に手強い下忍を、黙って写輪眼で見ていた。


そこへ、ドタドタ、と廊下を走る音がして、サスケが現れた。

「うちは……イタチ‼︎」

サスケが憎悪に満ちた眼差しで、イタチを睨んだ。

ナルトはその台詞で、目の前にいる、写輪眼をもつ男の正体に気がつく。

(アイツが、サスケが言ってた……殺したい男………)


サスケは続いて、ナルトと、ナルトを守るように立っているルナに気がついた。

(レイ……?どうして俺より先に……?)

だが、復讐対象を目の前にしたサスケが、そのことを考えていたのは一瞬だった。


「……アンタの言った通り、恨み、憎み、そして……アンタを殺すためだけに俺は………生きて来た‼︎」

サスケが千鳥を出し、雄叫びをあげながら、イタチに突っ込んで行く。

千鳥は宿屋の壁を破壊しながら、チッ、チッ、という独特の音を立てていた。

サスケの千鳥がイタチに命中したかに見えた刹那、サスケはイタチでなく壁を破壊し、イタチはサスケの腕を掴んでいた。

「………サスケ、お前は弱い。」

イタチはそう言うと、サスケの腕を強く握って、折ろうとした。

そこへルナが飛び蹴りをかまし、イタチは瞬時にサスケの腕を放して、それを受け止めた。
/ 826ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp