第36章 奇跡と後始末
ルナはカカシを自分の家まで案内した。
「はい!ここが我が家です。」
「あー、そう言えば、ナルトの隣に住んでたんだっけ………」
カカシはアパートを見上げて呟いた。
「ナルトも誘っても良かったんですけど……今日は外食みたいですね。
ざーんねん。」
ルナは苦笑すると、ドアを開き、カカシを中に入れた。
「はい、カカシ先生。ここ座って、いつもの本でも読んで、待ってて下さい。」
ルナはカカシをソファに座らせると、手を洗ってエプロンをつけ、早速調理を開始した。
ルナはこの一カ月、シスイに集中的に料理を教わっていたお陰で、大体の家庭料理は作れるようになっていた。
テキパキと野菜を切り、買っておいた魚(カカシが来ているため秋刀魚)を焼いたりして、手早く食事を作った。
幸い、神隠れから持って来た煮物や漬物があるため、そこまで頑張らなくてもなんとかなった。
(確か、カカシ先生の好物は、秋刀魚の塩焼きと、茄子の味噌汁だった筈………でも、知らないフリしなくちゃね。
シスイさんがしっかり教えてくれたから、多分平気だと思うけど…………)
ルナは今更ながら、自分の料理の腕前が心配になって来た。
(まあでも、心配しても仕方ないよね!
Let's try!)
ルナはごちゃごちゃと考えるのをやめて、楽天的に構えることにした。