第7章 入学宣言
「神通眼の能力は、簡単に言えば、超動体視力と、物体や術の解析、 固有の瞳術、そして全ての性質変化を操ることですです。」
「……つまり、動きがスローに見えて、透視が出来て、術をコピー出来て、何か能力あって、火水風雷土陰陽全部使えるってこと?
…………白眼と写輪眼と輪廻眼を足して3で割った感じ?」
「まあ大体そんな感じですが、写輪眼と違い、視力が落ちることはありませんので、ご安心を。
そして、ここからが恐ろしいところなのですが………」
「………何?」
ルナは恐々といった様子で李蘭に訊いた。
「昔、里外に出ていた神通眼の保有者が捕らえられて、眼を盗られたことがあったのですが……」
「げっ……」
「いや、怖いのはここからです。その神通眼を移植された者は……
………眼を嵌め込んだ瞬間、全てのチャクラを吸い取られて干からびて死んだそうです。
………その後、神通眼は持ち主の所に自力で飛んで帰って来て、その眼孔に元通り嵌って、視力と瞳力は回復しました。」
「……怖っ!」
「まあ、神通眼は、持ち主を選ぶ、ということですよ。
……意志を持っているようだ、と評されることもありました。」
「……へー。ま、私には関係無いか。」
「………ではまず、超動体視力から鍛えましょうか……」
「……体術?」
「…………そうですね……」
「うう……」
「頑張りましょう。ルナ様ったら体術はまだ下忍級なんですから。」
「私まだ、二歳……」
「言い訳無用!さあ、いきますよ!」
「……は〜い。」
ルナは嫌々ながら言った。