第7章 入学宣言
次の日には飛雷神の術が使える様になったので、ルナは嬉しくて、
「わーい、これでどんなハードな状況でも、スタコラサッサだぁ!」
と言っていた。
李蘭は、
「ふふ、ルナ様ったら。」
と言いながらも、愛おしそうにルナを見ていた。
一方那由他は、
「って逃げるのかよ!」
と突っ込んでいた。
「ねえ二人とも、『神通眼』て何なの?」
「おや、まだそのことをお教えしていませんでしたか。
……………簡単に言えば、全ての瞳術の頂点に位置する、瞳術の起源ともいうべきものです。
……実は何種類かあるのですが、ルナ様の神通眼はその頂点に位置する金色。
神通眼の色によって、出来ることが違いましたが、金色は、他の色の神通眼が出来ることが、全てできます。」
「へえ、でも、私の生まれつきの瞳の色、青いけど?」
「一歳の誕生日の時にご覧になったでしょうに………」
「あ、そうだった……でも、どうやったら出せるのか、わからないや。」
「あぁ、まずはそこから、ですね。」
そういうと李蘭はいきなりルナに向かってクナイを放った。
危ない、と思った時、いきなりクナイの動きがスローになり、難なく避けられた。
そしてルナの瞳は金色に輝いていた。
「ルナ様、失礼致しました。きっと避けて下さると信じていました。
…………神通眼は身の危険を感じた時に使えるようになることが多いので。」
「なーんだ、びっくりしたー。
………じゃあ、今日はこのまま、修行しようか。」
「そうですね。まあその前に、神通眼のことを、大雑把にお教えしましょう。」
「うん!」
ルナは元気に返事した。