• テキストサイズ

神隠れの少女【NARUTO】

第35章 木ノ葉崩し


そこに、両脇にテマリとカンクロウを担いだルナの影分身が登場した。

ルナの影分身はナルトと我愛羅の間に立ち、カンクロウとテマリを地面に下ろした。

「よおナルト!サスケは無事木ノ葉に着いたみたいだぜ!だから、もう時間稼ぎはしなくて平気だ。」

「そっか………」

ナルトはホッとしたように笑った。


「テマリさん、カンクロウさん、起きて下さーい!」

ルナの影分身は二人の肩を頭がガクンガクンする程揺すって、二人を起こした。

「……ん。」

「……はっ!」

目を覚ました二人は、眠りにつく直前のことを思い出して慌て、あたりを見回した。

そして、倒れている我愛羅を発見した。

「がっ、我愛羅!」

テマリが我愛羅に駆け寄る。

「カンクロウ……テマリ……………もういい。やめだ。」

我愛羅がいつになく弱々しく呟く。

「我愛羅………わかったよ。」

カンクロウはそんな我愛羅を見て、素直に従った。

我愛羅に肩を貸すカンクロウを、テマリはなんとも言えない表情で見ていた。


「じゃあ、砂のみなさん、お達者で☆」

ルナの影分身はそう言ってニコッと笑って、バイバイとばかりに大袈裟に手を振り、シリアスな空気をぶち壊してしまった。

全く空気を読んでいないルナの影分身に、テマリ、カンクロウ、ナルトや我愛羅までもが呆れた。

(皇レイ……こいつのことは、結局よくわからなかったな………

我愛羅を変えたいって言ったり、私を殺さなかったり………変なヤツだ。)

(皇レイのヤツ、空気読まなさ過ぎじゃん……実力は確かなのに、なんか残念じゃん……)

(俺より空気読めてないってばよ…………)

(皇レイ……やはりよくわからんヤツだ………)


砂の三人は、呆れた表情のまま、ルナの影分身とナルトの前からいなくなった。
/ 826ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp