第35章 木ノ葉崩し
登場したルナの影分身は、原作でのシノの代わりをしようと思っていた。
「さて。どうします、テマリさん、カンクロウさん。
………俺と戦いますか?」
ルナの影分身の挑発的な台詞を聞いて、テマリとカンクロウの顔に緊張が走る。
(まずい……うちはサスケに加えて、皇レイまで………我愛羅でさえ、あいつに勝てるかどうかは怪しい……)
(絶体絶命じゃん……)
一瞬の沈黙が流れ、カンクロウはテマリに我愛羅を連れて行くよう言った。
サスケはそれを聞いて、
「レイ、あいつを頼んだ!」
と言って、自分は我愛羅を追って行ってしまった。
「はてさて、傀儡使いのカンクロウさん。しばらく俺が相手になります。」
サスケの背中が見えなくなると、ルナの影分身はニコリと笑って言った。
「へっ……少しは楽しめそうなガキじゃん!」
カンクロウは虚勢を張りつつも、カラスで攻撃を仕掛けて来た。
カラスの全身からありとあらゆる武器が飛び出しルナの影分身を狙ったが、
ルナの影分身はそれを楽々かわし、カンクロウを翻弄した。
(チッ……なんなんだよ、アイツ!動きが速すぎる!
しかもなんだか、どこになんの仕掛けがあるか、バレてるっぽいじゃん!)
カンクロウは、予想以上のルナの強さに舌を巻いた。
ルナの影分身は、焦りが顔に出ているカンクロウを見て、溜息を吐いた。
(あ〜あぁ、カンクロウさん、そんなんじゃあサソリさんが泣いちゃいますよ……
……あ、全身傀儡化してるから泣かないか。)
ルナの影分身の頭の中は通常運転だった。