第7章 入学宣言
基本的な技はまあまあ使えるようになって来たある日、ルナは遂に、あのことを、二人に頼んだ。
「ねー、私結構術使えるようになったし、血継限界のことも教えてよ〜」
「そうですね。そろそろだと思っていました。」
「じゃあさ!『命遁』のこと教えてよ!」
「……良いでしょう。まずは、手本を見せます。」
そう言うと李蘭はチャクラを練りながら、足元の草を千切った。
草は、李蘭の手の中でみるみるうちに枯れ、遂には崩れて塵になってしまった。
「これが……『命遁』……」
「逆に、こんなことも出来ます。」
そう言って李蘭はいきなり自分の腕を切り落とした。
ルナが突然のことに面食らっていると、李蘭は落ちた自分の腕を拾い上げ、元のところにあてがい、
「命遁・自己再生!」
印なしで術を使った。すると、傷口はみるみるうちに塞がり、すぐに指が動かせるようになっていた。
「……すごい。」
「これが命遁の基本です。チャクラをうまくコントロールして、リーチを伸ばせれば……
……チャクラや、一種類のエネルギー単体を吸い取る、飛び道具のような術も使えます。
また、実は自己再生を使えば、腕を生やすことも出来るのですが、流石にそれは気持ち悪いでしょうから、今はやめました。」
「……他人の傷も治せる?」
「ええ、自分にやるより難しいですが、出来ます。」
「……よーし、私、頑張るよ!」
これらの術が必要になりそうな時が思い浮かんで、ルナはやる気を出した。