第33章 休息
ルナが李蘭のチャクラのある方向に向かうと、演習場だった。
「李蘭ー!」
「おや、ルナ様、いらっしゃいましたか。」
「うん!今日は私も、影分身と一緒に修行するよ!」
「おや、そうでしたか。てっきりシスイさんとイチャイチャなさっているのかと……」
「いやいやいや、そんなことしてないし!シスイさんは……お父さんみたいな人だよ。」
「はあ……」
(ルナ様……鈍感というか、天然というか………)
李蘭は心の中で、シスイさん、ご愁傷様です、と思った。
「……まあ、良いでしょう。始めますよ。」
「はーい!」
ルナは真面目に修行を始めた。
その日は、自分のチャクラを完全に感知不能にする技術を伝授された。
修行が終わると、夕食になった。
料理当番は、シスイ、李蘭、那由他の順で交代のようで、今日の料理人はシスイだった。
食事中、李蘭が、そう言えば、と言って話し出した。
「今、譜代地区の北西部で、キョウチクトウが綺麗に咲いていますよ。ルナ様、
明日あたり誰かと一緒に見に行かれては?」
「キョウチクトウ………?ああ、あのすっごいやつね!
燃やした煙にも毒があって、腐葉土にしても一年は毒が残っている、ってやつでしょ?」
「そうです、そうです。他にも色々。見に行きませんか?」
「行く行く!でも、誰と行こうかなぁ………」
ルナは顎に手を当ててうーんと考え込んだ。