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神隠れの少女【NARUTO】

第33章 休息


「………ん…」

次の日の朝、シスイはルナより先に目を覚ました。

「……あれ、なんか、狭いような……」

シスイが横を見ると、ルナが同じ布団で、シスイの腕にしがみついて寝ていた。

「わわっ⁉︎ルナ、なんでこっちで寝てるんだ⁉︎」

シスイはかなり慌てた。

ルナはシスイが少し大きな声を出したにも関わらず、スヤスヤと眠っていた。

「…ん……シス…さ……すき………」

ルナは幸せそうな顔で呟いた。

それを聞いて、シスイはルナを起こそうとしていた手を止めた。

「ルナ……」

シスイは思わず、ルナを抱き寄せ、優しく抱きしめた。

(今、俺に出来る一番のことは、ルナの癒しになることってことか……)

「……ルナ……俺もだよ……」

シスイは腕の中で安らかに眠るルナに、そっと囁いた。



「………ん……あれ、シスイさん……?」

しばらくして、ルナは目を覚ました。

「……ルナ…おはよう。」

ルナが目を開けると、すぐ近くにシスイの顔があった。

「あれ、私、どうしてこっちに………」

「さあな、俺にもよくわからん。だが、俺が起きた時には、ルナが横にいたのさ。」

「そうですか……すみません……」

ルナはちょっと恥ずかしくなって、目を伏せた。

「いや、良いんだ、ルナ。俺の胸でよければ、いつでも来い。」

このときシスイは、自分がルナに来て欲しいと思っていたことに、気がついていなかった。

「…………ありがとうございます。」

ルナはそう言って、不意打ちとばかりに、シスイの頰にキスした。

「なっ………」

「じゃ、支度して、修行しますか!」

ルナは目を見開いて驚くシスイを放って、起き上がり、朝の支度を始めた。



シスイはルナが布団を出た後も、しばらく固まっていた。

(ルナが……俺の頰に、チュッ、って……………)

シスイはやや遅れて、真っ赤になった。

(あわわわ……いや、慌てるな、俺!ルナにとってこれは、スキンシップだ。そうだ、うん!)

シスイはなんとか気持ちを落ち着けて、なんとか起き上がり、支度を始めた。
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