• テキストサイズ

神隠れの少女【NARUTO】

第33章 休息


「ただいま戻りました。」

シスイとルナは、親藩地区の家屋の一つに入った。

「おや、シスイさん、ルナ様と一緒でしたか。」

いそいそと食器を並べていた李蘭が顔を上げて言った。

「ああ。木ノ葉で真面目に修行すると正体がバレるから、中忍試験までいるってさ。」

「皇レイは修業の旅に出た、ってことにしといたから。」

「皇レイ?……ああ、ルナ様の木ノ葉での偽名ですか。」

「そーそー。」

「では、そろそろ夕食にしましょうか。」

「はーい。」


ルナ達は那由他が作った料理をテーブルに並べて、食事を開始した。


「うーん、那由他もなかなか、お料理上手だね………」

「そうだろー?俺だってやれば出来るんだぜ。」

那由他はドヤ顔で言った。

「ははは、那由他、こないだ一品焦がしてたけどな。」

シスイが突っ込んだ。

「わーっ!言うなーっ!」

那由他が慌てているのを見てルナはクスクスと笑った。

再不斬と白は、その様子を生温かい目で見ていた。


食事が終わりに近づくと、ルナはそう言えば、と言い出した。

「………私は今日、どこに泊まれば良いんだろう?」

李蘭がニコニコしながら、勿論私のところへ、と言おうとした時、再不斬が口を開いた。

「………そりゃ、シスイのとこだろ。」

「あ、それ良いね!再不斬さん、ナイスアイディア!」

ルナはシスイと李蘭が、え、という顔をしているのには気がつかなかった。

「………シスイさん、いい?」

「え。」

(ルナがうちに泊まる⁉︎まあ布団は余ってるし、特に問題は無いが………)

シスイはルナの期待を込めた視線に負けた。

「……わかった。いいよ。おいで、ルナ。」

「わーい、やったー!」

シスイが若干動揺しているのを見て、再不斬は人の悪そうな笑みを浮かべ、白はそれを見て呆れていた。
/ 826ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp