第33章 休息
しばらくしてカカシは我に返った。
「…あー……じゃあレイは、ここでしばらく練習してろ。昼になったら呼ぶ。」
「はい、わかりました。」
ルナがそう言うと、サスケとカカシは、元いた場所に戻って行った。
連れだって歩くサスケとカカシの頭の中は同じだった。
(レイは、一体何者なんだ………?どこであんな術を………)
しかし、サスケもカカシもそれを頭から振り払って、修行に集中した。
が、爆音がする度に、ルナの方をチラリと見てしまうのはどうにもならなかった。
「おーい、レイ、昼になった。休憩だ。」
「はーい!」
ルナは印を結ぼうとしていた手を止めて、気持ちのいい返事をして、二人のいる方に歩いて行った。
そして、ルナとカカシとサスケは、草の上に座って、各々が持参した昼食を食べ始めた。
「……レイもサスケも、おにぎりだけで、腹減らないのか?」
そう言うカカシは買って来た弁当だった。
「……いえ、俺、少食なんで……」
「……別に……」
ルナもサスケも一人暮らしだ、凝った弁当を作るのは面倒なのだ。
「………ふーん?でもま、栄養バランスには気をつけろよ。」
カカシは二人の思っていることを察したようだった。
「………ところで、レイ。」
しばらく黙っていたサスケが唐突に口を開いた。
「……何、サスケ?」
ルナは内心ちょっとビクビクして言った。
「……お前、あの森で、大蛇丸と何話してたんだ?」
「え。」
それを聞いてルナは固まった。