第33章 休息
ルナがヒナタの病室の前に行くと、暗部の護衛がついていた。
ルナはそいつに適当に幻術をかけると、ヒナタの病室に入った。
(命遁・傷滅再生!)
ルナはヒナタの胸に手をかざし、ヒナタの傷を全て治した。
ヒナタの頰に赤みが差してきたのを確認すると、ルナは普通に病室を出て暗部にかけた幻術を解いた。
(暗部が下忍の幻術に引っかかっちゃダメでしょ〜)
ルナは暗部が目覚め切らないうちに、木ノ葉病院を後にした。
「……………ん?あれ、僕は……」
ルナが去った数十分後、ロック・リーは目覚めた。
そして、体の痛みがほぼなくなっていることに気がつく。
「………大怪我をしたような気がしたんですが……気のせいだったんですかね………」
ロック・リーが首を捻っていると、ガイがお見舞いに来た。
「リー!目覚めたか!って、お前、何で起き上がれるんだ⁉︎」
「………?どういう意味でしょうか、ガイ先生?」
「お前は一昨日、全身の骨が粉々になるほどの大怪我をしたんだぞ!」
「えぇっ、そうだったんですか⁉︎でも、こうして 起き上がれますし………」
「どれどれ……なにっ、折れてないだと………」
ガイはロック・リーの腕に、確かな骨の感触を認めた。
「…どういうことでしょうか………?」
ロック・リーとガイは考え込んだ。