第33章 休息
ルナは木ノ葉に戻ると、男に変化し、家を出た。
(さてと………木ノ葉に来たは良いけど、中忍試験まで、後一ヶ月………暇だ……)
ルナがそう思いながら散歩していると、カカシが通りかかった。
「あ、カカシ先生……」
ルナは嫌そうな顔をしないよう、頑張った。
「レイか…昨日はどこ行ってたんだ?………お見舞いに行ったんだが…」
「あぁ、すみません。朝から晩まで、ずっと寝てて、気がつきませんでした。」
ルナは嘘臭いことを平気で言った。
「そう………それじゃ、今日はサスケと一緒に修行するか?」
(レイがサスケに執心しているなら、食いつくはずだ。)
ルナはそれがカカシの仕掛けたトラップだと気がついていたので、
「いえ、すみません、今日は回復に努めます…………」
と言って去って行った。
ルナがしばらく歩くと、今度はナルトに遭遇した。
「レイ!もう大丈夫なのか⁉︎」
「はっはは、平気だよ。もう全然なんともないぜ。」
「そっか、良かったってばよ!」
「それよりナルト、リーさんがどこにいるか知ってるか?」
ルナは念のため、ナルトに訊いておくことにした。
「ああ、ゲジマユは今、木ノ葉病院にいるってばよ。それで、レイは今日はどーすんだ?」
「ん?ああ、今日はちょっと修行はお休みだぜ。じゃな!」
「ああ!じゃな、レイ!」
ルナはナルトと別れた後、ヒナタとロック・リーを治療するべく、木ノ葉病院に向かった。
ロック・リーの病室に誰もいないのを確認すると、スルリと中に入った。
(神通眼!)
ルナが神通眼でロック・リーを見ると、やっぱりロック・リーの骨はバキバキになっていた。
(あーあぁ、我愛羅ってば、乱暴なんだから……)
原作通りとはいえ、少し乱暴過ぎる我愛羅に呆れながら、ルナはロック・リーを治療した。
(命遁・傷滅再生!)
ロック・リーのバキバキだった骨はすぐにくっつき、全身の骨折が完治し、神経が全て繋がったところで、ルナは治療をやめた。
完全に治すと、今後の展開に支障が出るからだ。
(はっはは、次はヒナタだ。)
ルナはロック・リーの病室を後にした。