第33章 休息
それから、ルナと李蘭がもといたところに戻ると、皆がそのまま待っていた。
シスイ達は、ルナの服が変わっていないことに突っ込み、ルナはそれに、さっきと同じ回答をした。
ルナ達は喋りながら食堂に移動し、用意してあった昼食を食べた。
料理人はなんと、シスイだった。
「シスイさん、お料理上手ですね!今度教えて下さいよ!」
ルナがニコニコしながら言った。
「ははは、喜んで!」
シスイはルナに教えられるものができたのが嬉しかった。
李蘭と那由他はそれを見て、
(今日の当番だったらよかったのに……)
と思ってシスイの方をジトーっと見た。
(おっと、李蘭と那由他がこっち見てる。きっと、今日の当番だったらよかったとか思ってるんだろうな。
二人とも、本当にルナ好きだよな~………ま、俺も人のこと言えないか。)
シスイは二人の視線を受け流した。
ルナは、再不斬と白が食事中に談笑しているのを見て、
(再不斬さん大分丸くなったなぁ……連れてきて本当に良かった。白さんも幸せそうだし。)
と思った。
「そう言えば、ルナ様、中忍試験はどうでしたか?例の大蛇丸は、やはり来ましたか?」
李蘭が何気なく切り出した。
「あー、うん。大蛇丸はやっぱり来たよ。草隠れの忍の顔を奪ってたけど、チャクラの気配でわかったんだ。
大蛇丸対策に影分身出して、飛雷神の術で木ノ葉の外まで吹っ飛ばしてあげたから、サスケは無傷。
ただまあ、殺した訳じゃないから、警戒は続けるけど。今も、木ノ葉に影分身置いて来てるし。」
ルナは呪印のことをバラす気はさらさら無かったため、そう言った。
(なんか、シスイさんとか李蘭に嘘吐くときって緊張するな~………バレないといいけど。
ここでバレたら、計画がおじゃんになるし。)
ルナは、自分が嘘を吐くのが下手なときがあることを自覚していたため、少しヒヤヒヤした。