• テキストサイズ

神隠れの少女【NARUTO】

第32章 予選


会場はサスケの試合を見て盛り上がっていた。

我愛羅やザク・アブミ、他の同期達も、サスケの実力を目の当たりにして、

ある者は闘志を燃やし、ある者は恐れをなしていた。

皆がうちは一族の力に感心していて、ルナも少し誇らしく思った。

(みなさん、実は私もうちはですよ!本当の姿は、とてもそうは見えないでしょうがね………)

ルナは心の中でひっそりと呟いた。



大蛇丸がサスケをジッと見ているのに気がついて、ルナは大蛇丸にガンを飛ばした。

(大蛇丸さん………サスケに手を出したら、どうなるかわかってますよね………?)

大蛇丸はそれに気がついて、誤解だとでも言いたげに首を小さく横に振った。

(ふふっ、大丈夫よ、ルナちゃん。サスケ君は確かに優秀だけど、貴女はもっと……

………そう、もしかしたら、既にこの私よりも…………こんないい取引、無下にするワケ無いじゃない………)

ルナは大蛇丸がサスケから目を離したのを見て、一安心した。

(サスケを狙う気はもうないみたいだな……まあ、私もいいとこ見せとくか………)

ルナは試合を大蛇丸に対するアピールに多少利用しようと思った。


カカシは横からルナと大蛇丸の無言のやりとりを見ていて、少し不審に思った。

(レイとあの音隠れの忍……知り合いか?何かやりとりをしているようにも見えるが…………気のせいか?)

が、口には出さなかった。







ルナの出番はしばらくなかったので、ボケーっと観戦を続けた。

途中サクラがいのと引き分け、ナルトがキバに勝ったが、ルナはボーっと呆けていて、

カカシは、『サスケのときとはえらい違いだな………』と、密かに呆れた。
/ 826ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp