第6章 修行
次の日、イタチに、
「チャクラの練り方教えて!」
というと、イタチは驚いた顔をして、
「ルナはまだ一歳なのに、いろんなこと知ってるんだな……」
と言った後、
「ついてこい。」
と言われて森に連れていかれた。
(まさか………?)
ルナはこの展開に思い当たる節があったが、黙ってイタチを見ていた。
大きな木の前に立つと、イタチは勢いをつけて木の幹を駆け上がり、少し上の枝に座ると、
「ここまでおいで。」
と言った。
(えぇ………イタチ兄さんにしては雑だな。)
ルナは少し呆れたような顔で、イタチを見上げた。
「………実は僕も練習中なんだ。」
イタチは頭をポリポリと掻いて言った。
(あーなるほど。)
原作でカカシが言ってたことを思い出しながら、ルナは垂直木登りの練習を始めた。
やってはみたけれど、何回やっても、木が割れるだけで登れなかった。
「難しいな………」
「ルナ、お前はチャクラを集め過ぎなんだ。もう少し抑えてみろ。」
「………は〜い。」
(あー疲れてきた。)
「その様子じゃ、もうクタクタだろう。今日はもう帰ろう。な?」
「うん………」
ルナはイタチにおんぶされて、森を後にした。