• テキストサイズ

神隠れの少女【NARUTO】

第31章 死の森


ようやく塔についた七班一行は、壁に書かれている文字を読んで巻物を開いた。

中には、『人』と書かれた術式があった。

口寄せの術式にいち早く気がついたサスケが巻物を離せと言い、ナルトとサクラが巻物を放したとき。

巻物からボフンと煙が上がり、イルカが現れた。

「よっ!久しぶりだな。」

イルカは腕組みをしたまま、自分の役割について説明した。


「フー…時間ギリギリだな。ま、第二の試験合格を祝って、一楽のラーメンでも奢ってやりたいところではあるが…」

「やったー!やった!やったってばよ!」

ナルトはイルカの言葉を最後まで聞かずに、イルカの腰に飛びついた。


「話は最後まで聞け………」

「はぁ………」

「元気なヤツだな…………」

ルナ、サクラ、サスケは、そんなナルトに呆れかえった。


イルカが、巻物を開いた場合の受験者の処遇について言うと、ナルトとサクラはカブトに感謝していた。



それからイルカが壁に書いてあることの意味について解説を始めた。

「この文章の"天"とは人間の頭脳の事を表し、"地"とは人間の身体の事を表しているのさ。」

「ふ~~~~~~ん。」

ナルトが興味無さげに言った。


イルカがナルトやサクラの弱点を指摘すると、ナルトはムスッとし、サクラは舌を出して苦笑いした。




「中忍とは部隊長クラス。チームを導く義務がある。任務における知識の必要性体力の必要性を、更に心底心得よ!

この中忍心得を決して忘れず、次のステップに挑んで欲しい。

…………………これが……俺が仰せつかった伝令の全てだ。」

「押忍!」

ナルトは敬礼をして、元気に言った。



ナルトの事を心配しているイルカに、ナルトはもう俺はガキじゃねえと言い放った。

イルカはそんなナルトを、アカデミー時代とは少し違った目で見ていた。







やがて、イルカに見送られ、一行はその場を後にした。
/ 826ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp