第31章 死の森
「かなりの数だな……しかも分身か………」
「な、何よこれ……!」
「フフ……袋のネズミだな………」
狼狽える一行に、敵の雨忍はにやりと笑った。
「うるせぇ~~~!」
ナルトが敵に突っ込んでいく。
攻撃は効いたかに見えたが、それを食らった雨忍は、分裂して数を増やした。
「え⁉︎」
それを見てルナ以外の一行は混乱した。
(何者だ、こいつら……見極めてやる‼︎)
サスケは写輪眼を開き、相手を凝視した。
雨忍の幻と交戦するうち、カブトが軽傷を負った。
「カブトさんが怪我したってことはこいつら実体の影分身なのか⁉︎でも影分身は直接攻撃を受けたら消えちまうのに……
………消えねーこいつらはやっぱ幻術なのか⁉︎どっちなんだ⁉︎」
喚くナルトに、ルナが冷静に答える。
「………ナルト、これは分身じゃない。俺達はまだ、敵の幻術を見ているんだ。」
「じゃあ、どうやって攻撃して来てんだよ⁉︎」
「おそらく、敵は幻の攻撃のタイミングに合わせて、隠れて攻撃しているんだ。」
「じゃあ、裏でクナイ投げてるバカ見つけてぶっ飛ばしてやるってばよ!」
ナルトが威勢よく言い、多重影分身の術を使い、敵に突っ込んで行った。