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神隠れの少女【NARUTO】

第31章 死の森


「サスケに姉さんなんていたのか?」

ルナは知らないふりをしてサスケに訊いた。

「ああ。俺より一歳年上でな。アカデミーを三歳で卒業して、六歳で中忍に昇格……七歳で暗部入り……

…………暗部入りして半年で暗部の分隊長………うちはの天使って呼ばれてた。」

サスケがとうとうと語る。

(七歳で暗部⁉︎ルナお姉様、そんなに強かったんだ…………)

サクラは初めて聞くルナの経歴にびっくりしていた。


「でも……………」

サスケはそこで黙り込んだ。

「でも?」

ルナはあくまで知らないふりを貫いた。

「…………兄さんに殺された。」

サスケは俯いて呟いた。

「そう……………」

ルナに言えることはそれだけだった。


しばらく黙り込むと、ルナはサクラを医療忍術で治療した。

「サクラ、頑張ったな!」

「……うん。」

サクラはまだルナの涙が気になっていたが、詳しく訊こうとはしなかった。

それからルナは、サクラの髪を、何故かいないいのの代わりにサクッと整えた。

その様子を、サスケは亡き(とサスケは思っている)姉に重ねて見ていた。

(姉さん……姉さんも、いつか俺の髪を直してくれたっけ………)

サスケはしばし、ぼうっと放心した。


ロック・リーの耳を治療して暫くして、ナルトとロック・リーがうーんと言って目覚めた。

「よ、ナルト、リーさん。気分は?」

「へ、ヘーキだってばよ……」

「大丈夫です!」

「そう。じゃ俺達はナルトが起きたから移動する。

君の仲間なら東に数百mくらいのところにいると思うから、お気をつけて。」

「はい!ありがとうございます、レイ君!では。」

ロック・リーはそう言って去って行った。


「じゃ、俺達も行こうぜ!」

「………ああ。」

「ええ。」

「うん!」

ルナの言葉で、七班一行は動き出した。
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