第6章 修行
ルナは忍術を習得するべく、いろんな人のところへ出向くようになった。
シスイから瞬身の術。
フガクから火遁・豪火球の術。
などなど。
ルナが何かもっと強い術ないかなー、と思っていると唐突に李蘭の声が頭に響いた。
『あのー、ルナ様………』
「あ、その声は李蘭!今までどこ行ってたの⁉︎今どこにいるの?」
『いえ、ずっと指輪になって側におりましたが………』
『いや、呼ばれてないし、どうやら火影は俺達のことはうちはに言ってないみたいだから………』
「なんだ………まあいいや、それより二人とも、何か術教えてくれない?」
『術もいいけどよ、ルナはまず手裏剣とクナイ投げられるようになったり、
チャクラの練り方を覚えた方がいいんじゃないか?』
「うーん、それもそうか………じゃあ、それができるようになったら教えてくれる?」
『私はいつでも。私達の任務の中に、ルナ様の血継限界を目覚めさせることも含まれていますから。
…………まあ、まずは普通の術からですけど。』
「李蘭達も血継限界を使えるの?」
『私達はもともと、神隠れを造った神の僕ですから。』
「そうだったの。てことは二人とも物凄くお年寄り………?」
『そうなるな。』
「ま、いいや。あ、そうだ二人とも、指輪でいられると少し邪魔なんだけど…………」
『困りましたね…………何に変化すれば…………』
「ね、二人ともさ、髪飾りになってよ!」
『はあ…………わかりました。』
『………わかった。』
指輪がチカッと光った思ったら、ルナの手の中に、小さな美しい髪飾りが色違いで二つあった。
「李蘭、那由他、ありがとう!でも、人がいるときには元に戻っちゃダメだよ!」
ルナは礼を言うと、それを髪につけ、修行を見てもらうためにイタチを探した。