第31章 死の森
「まず第二の試験の説明をするから、その説明後にこれにサインして、
班ごとに後ろの小屋に行って提出してね!じゃ、第二の試験の説明を始めるわ……」
長かったので要約すると、百二十時間以内に、天の書と地の書、
両方をマンセルのメンバー全員で、中央の塔まで持って来ること、だった。
「最後にアドバイスを一言……死ぬな!」
みたらしアンコの言葉に受験生達の顔に更に緊張が走った。
ルナは襲撃された場合の相手の処遇について考えていた。
(もし、相手がサスケを殺そうとしたら……思わず殺しちゃうかも。
ま、そのときはドンマイだ。相手に運が無かった、ってことで!
そうじゃなかったら逃してあげても良いけど…………
………やっぱりどうでもいいや。それより大蛇丸に気をつけなきゃ。)
ルナは大蛇丸のチャクラの位置に、絶えず気を配ることにした。
そのとき、大蛇丸軍団は作戦会議をしていた。
「まずはルーキー狙いですね。」
「こっからは殺してもいいそうだから……かえって簡単だわ。」
大蛇丸軍団は、ルナにその会話が聞かれていることも、皇レイがルナだと言うことも知らなかった。
ナルトが全員分の同意書を提出し、引き換えに天の書をパシッと受け取った。
そして担当者についていき、十二番ゲートの前で試験開始を待った。
「これより中忍選抜試験第二の試験、開始!」
みたらしアンコの声を合図に、受験生は死の森へなだれ込んでいった。
「よっしゃあ!行くぞ!」
七班一行も、死の森へ勇ましく入っていった。
(……あーあぁ、始まっちゃった……イタチ兄さん、シスイさん、あのときの演習も……
…確かここでやったんですよね……あの頃は、本当に、幸せでしたね………
……私、サスケを必ず守りますから……応援してて下さい……………)
ルナは緊迫した空気の中でも、少し感傷に浸っていた。