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神隠れの少女【NARUTO】

第28章 子守任務


ルナ達は、マットに麻雀牌を並べた。

「では梵天丸様、サイコロを振って下さい。」

「うむ。では………」

結果、初めの親はルナになった。

そして、ゲームが開始した。






「……ツモ、清一色。」

梵天丸が上がった。


「………来たっ!ロン!国士っっ!」

ナルトが捨てた牌でルナが上がった。


「……ロン。立直、白、ドラ三つ。」

梵天丸が上がった。


梵天丸とルナは白熱したバトルを繰り広げていた。

ルナは梵天丸の知能の高さに感心していた。

歌かるたに続いて置いて行かれたカカシ達は、熱くなっている二人をボーっと見ていた。







やや長考気味なカカシチームとサクラチームのお陰で、一荘が終わった時には、夕方になっていた。

ルナ五万八千点、梵天丸六万千点、カカシチームマイナス一万六千点、サクラチーム一万七千点。

経験値の差だろうが、梵天丸は大した腕前だった。

サクラチームはサクラの優れた頭脳やビギナーズラックで、マイナスや焼き鳥は回避していたが、

カカシチームは、ルナに放銃して以降運に恵まれず、皆のカモにされ悲惨な戦績となった。

ナルトがよく考えずに適当に牌を捨てたのが大きな要因だったが…………


(レイにはこんな特技もあったのか………て言うか、梵天丸って本当に子守必要?)

カカシ達は任務の必要性に疑問を持った。


「さて。やっと一荘しましたね。今日はここまでに致しましょう。」

「そうであるな。そろそろ夕食の時間じゃ。」

梵天丸がそう言った時、丁度召使いが夕食を運んで来た。

子守役ということで、七班一行は梵天丸と夕食を共にすることになった。



「…………では、いただきます。」

梵天丸が手を合わせて、食事の開始を告げた。

梵天丸の行儀の良さに合わせてしずしずと振舞っているのか、七班の箸は余り進まなかった。

今日は余り身体を動かしていないせいかもしれないが。


「…………レイよ、おぬし、なかなかやるのぉ。明日は何かトランプゲームなどやらぬか?」

「俺でよろしければ、喜んで!」

梵天丸とルナは任務も忘れて意気投合していた。
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