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神隠れの少女【NARUTO】

第28章 子守任務


木ノ葉から数時間歩いたところに、依頼人の城があった。

「よし。着いたな。」

「おおー!でっけぇなー!」

ナルトが火の国の大名の城を見上げて言った。





城内に入って大名への目通りを済ませると、早速大名の子息のところへ向かった。

家来に連れられて行くと、四、五歳くらいの子供と、しんどそうにしている老人がいた。

子供の方は、黒い目に黒い髪で、色白でふっくらした顔立ち。

逆に、老人の方は、白髪で痩せていて、顔色が良くなかった。


「こちらがご子息の梵天丸様ですじゃ。儂のギックリ腰が治るまで、儂の代わりに子守をお願いします。」

老人が腰をさすりながら言った。

「も〜じいや、むちゃするでないと言うたのに……」

梵天丸と呼ばれた子供が、呆れたように呟いた。


(って、伊達正宗かいっ!)

ルナは子息の幼名に、心の中でツッコミを入れた。


「はあ……依頼をお受けしました、木ノ葉隠れの忍です。ご子息の護衛に参りました。」

カカシが正座して言い、ルナ達もそれに倣った。

「はい……よろしく頼みます。内容はこれに書いてあります。では、儂はこれで………」

そう言って老人はカカシに何やら紙を渡した。

老人の指示で、家来が数人立ち上がり、老人を乗せた台ごと、老人を運んでいった。

後には梵天丸と、大名の子息への接し方に若干困っている第七班が残された。


「梵天丸様。これから数日、護衛をさせていただきます。私はカカシです。」

幼い子供にカカシが頭を下げている図は、見ていて面白かった。

「同じく、護衛に参りました、皇レイです。」

「うちはサスケだ。」

「うずまきナルトだってばよ。」

「春野サクラです。」

ルナ達はカカシに倣い、自己紹介をした。

「うむ。よろしく頼むぞ。」

梵天丸は大名の子息らしく、尊大に言った。
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