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神隠れの少女【NARUTO】

第27章 新顔披露


それを見てルナは混乱した。

「ちょ、シスイさんまで、どうしたんですか?」

「……ルナが遂に好きな人を連れて来た………しかも二人……」

シスイが暗〜い声で言った。

ルナはその意味はよくわからなかったが、

「私は、三人も大大大好きだよ?」

と言った。

すると、三人はいきなり顔を上げてニコニコし出した。

「ルナは俺が大大大好き……」

「ルナ様は私が大大大好き……」

「ルナは俺のことも大大大好き……」

何だか三人とも、いつかのイタチとフガクのようにふわふわしているが、ルナは余り気にしなかった。


「ルナちゃん…大した子ですね……」

「ああ……」

白と再不斬は三人がルナの手のひらで転がされている(ように二人には見える)のを見て呟いた。

もちろん、ルナにそんなつもりはなく、シスイ達に暗い顔をして欲しくないだけだった。



影分身を一旦消し、出し直したルナは、帰ることにした。

「じゃあ、みんな!仲良くね!私はカカシ先生があーだこーだ言いだす前に帰るから!」

ルナはまた男に変化しながら言った。

「ああ!任せとけ、ルナ!」

シスイは頼もしく言った。

「ありがとう、シスイさん!それからみんな、もし私と里外で会っても、ルナって呼んじゃダメだよ!

再不斬さん達も、里の外で、うちはルナは生きていた、なーんて言わないでね!じゃ!」

ルナはそう言って飛雷神で消えた。


「じゃあ、改めて。俺はうちはシスイ。訳あってこの、神隠れの里においてもらってる。

あ、俺もルナと同じで死亡扱いになってるから、この里の外では俺のことは口に出さないでくれ。」

「ああ。」

「わかりました。」

再不斬と白は、『また死亡扱いか……』と言いたいのを堪えた。


「私は李蘭です。ルナ様の僕です。本来の姿は鳥です。どうぞよろしく。」

「俺は那由他だ。俺もルナの僕。本来の姿は狼だ。よろしくな。」

「よ、よろしく……」

再不斬と白の声が揃った。

(この里…と言うか、ルナか…どこまで特殊なんだ?)

二人はルナの身の上をいろいろ勘繰ってしまった。
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