第27章 新顔披露
「李蘭、那由他、シスイさん、紹介するね!
こちら、霧隠れの抜け忍、桃地再不斬さんと、白さん。」
ルナ達はシスイの家に押しかけて、お茶を飲んでいた。
「ど、どうもこんにちは……」
無言の再不斬に代わって、白が挨拶した。
「こんにちは。ところでルナ、挨拶より先に、お前の外見のことを説明してやったほうがいいと思うぞ?
どうやら偽名を使ってるみたいだし…………」
シスイがルナに突っ込んだ。
「おお、確かにそうでしたね!では、改めて。
再不斬さん、白さん、私の本名は、うちは、または神皇寺ルナと言います。
見ての通り、女です。」
それを聞いて再不斬が目を剥いた。
「うちはルナだと…………通りで………」
「あれ、再不斬さん、私をご存知なんですか?」
「………噂には聞いていた。五年程前に、抜け忍組織のアジトが一晩で殲滅される、ということが相次ぎ、
その実行者が、木ノ葉の死の天使、うちはルナだと聞いていた。
だが、うちはイタチに殺された、と聞いていたが………」
「……あはは、私、そんなに有名人だったんだぁ………」
再不斬の正確な情報に、ルナは苦笑いした。
シスイ、李蘭、那由他も、知らぬ間にルナにそんな通り名がついていたことに驚いた。
(ルナ……そんな扱いをされていたのか………)
(ルナ様………私の知らない間に………)
(木ノ葉の上層部め…………)
「で、何でルナは霧隠れの抜け忍なんて連れて来たんだ?」
シスイが最もな質問をし、それにルナ以外の全員が、うんうんと頷いた。
「……………今の水影が失脚するまで、再不斬さんと白さんにはここにいて欲しいんです。」
「えっ⁉︎」
ルナがさらっと言ったことにルナ以外の全員が面食らった。