第5章 いざ、木ノ葉へ
それから李蘭はヒルゼンに、神隠れの里が滅んだことについて、なんやかんやと説明した。
が、滅ぼした方法については、言及しなかった。
ヒルゼンは暫く、驚いて何も言えないでいた。
あの暗部でさえも、面の下で驚いていた。
ヒルゼンは我に帰ると、
「そうか………辛かったな………」
と言って、頭を撫でてくれた。
「して、ルナよ。話はわかった。お前はうちは一族に引き取られるよう、手配しておく。良いかのう?」
「っ……!ありがとうございます!」
「それから、無用な争いを避ける為、お前の里での扱いは、うちはに引き取られたうちはの親戚、ということにするが………」
「構いません。」
「そうと決まれば、今日はもう遅い。この火影邸で休んでいきなさい。」
「お気遣い、感謝します。」
その後ルナは、さっきの暗部に案内された部屋に入って、ベットに横たわり、泥のように眠った。