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神隠れの少女【NARUTO】

第26章 再戦


「まあちょっと、待ちなよ。君には真実を知って欲しい。」

そう言ってルナは白に一瞬のうちに金縛りの術をかけ、身動きを出来なくした。

そして、白を横たえ、目を瞑らせて、あたかも死んだかの様に偽装した。

もちろん生きているし、聴覚はそのままだ。

サスケとナルトはその様子を、わけがわからない、と言う顔で見ていた。

(レイは何をしてるんだ……?殺したのか……?)

(レイ……どーゆーつもりだってばよ………)

ルナが振り返ると、あと十数秒で、カカシが再不斬に突っ込むところだった。


(あ、ヤバイ!)

ルナは慌てて、

「二人とも、そいつに何もすんなよ!」

と言って、カカシと再不斬のところに瞬身で向かった。

ルナに放置されたサスケとナルトは、横たわる白を前に呆然としていた。


チッ……チッ……チッ……チッ………


カカシが再不斬に雷切を突っ込もうとしたまさにそのとき、目の前に黒い影が現れ、カカシの腕を掴んだ。

結果、ルナの腹に、カカシの雷切の先が僅かに刺さった。

「レイ、何してる⁉︎」

カカシは腹に雷切を食らっているルナを見て叫んだ。

「……カハッ!……………はっはは、カカシ先生、見ればわかるでしょう……再不斬を庇ってるんですよ。」

ルナは口から血を吐きながら言った。

(超痛い……マジ神威使いたい……でも、我慢…………)


再不斬はチャンスだというのに、その様子を唖然として見ていた。

しかし、すぐに我に返って、首斬り包丁でルナをぶった切ろうとしてきた。

「金縛りの術!」

ルナは傷が痛むのにも構わず、身体を捩って、後ろにいる再不斬を拘束した。

(て言うかカカシ先生ボケっとしてないでさっさと手抜いてよ!)

ルナは自分の腹から、乱暴にカカシの手を引き抜いた。

カカシの指先からルナの鮮血が滴る。


「レイ………お前…………どういうつもりだ……………」

カカシは再不斬を庇ったり拘束したりと、真意が読めないルナに、いつもよりもドスを効かせて訊いた。
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