第26章 再戦
しばらくして、白がスピード負けし始めた。
「どうやらスピードは俺の方が上みたいだな。」
サスケは白を蹴っ飛ばして言った。
驚く再不斬に、カカシが教え子自慢を始めた。
「ガキだガキだと、ウチのチームを舐めてもらっちゃあ困るねぇ………
こう見えてもサスケは木ノ葉の里のNo.1ルーキー………
ここにいるサクラは里一番のキレ者………
今はいないが、ナルトは目立ちたがり屋で意外性No.1のドタバタ忍者………
……………そしてレイは……正体不明の転校生だ!」
ルナはそれを聞いて呆れた。
(何の説明にもなってない…………)
それを聞いて再不斬が笑い出した。
「クククク……ククククっ……白、わかるか、このままじゃ返り討ちだぞ。」
「ええ……再不斬さん………」
ゆらりと立ち上がった白の周りを、冷気が包み始めた。
そして、サスケを氷の鏡が囲んだ。
「秘術・魔鏡氷晶!」
(はい、コピー完了。はてさて、そろそろナルトが来る頃だな………)
ルナはサスケの監視を続けながら、ナルトを待っていた。
やがて、サスケが白にやられ始めた。
それを見てサクラは、
「レイ君、ここをお願い!」
と言って、サスケの方に走って行った。
「おい、お前は何もせんでいいのか?お前が一番強いんだろ?」
タズナがルナの背後で言っていたが、ルナは無視した。
やがて、ナルトが現れた。
「うずまきナルト!ただいま見参!
俺が来たからにはもう大丈夫だってばよ!物語の主人公ってゆーのは、
だいたいこーゆーパターンで出て来てあっちゅーまにぃ、敵をやっつけるのだー!」
格好の的になったナルトに再不斬の手裏剣と白の千本が飛んで来て、互いにぶつかって落ちた。
「白、どういうつもりだ……」
再不斬が白の方を睨みながら言った。
「再不斬さん、この子は僕に……この戦いは僕の流儀でやらせて下さい。」
白は面の下からそう申し出た。
「…………手を出すなってことか、白。相変わらず甘いヤローだ、お前は……」
そう言いながらも、再不斬は白の申し出を許した。