第26章 再戦
「久しぶりだなカカシ。相変わらずそんなガキを連れて……
………また震えてるじゃないか……かわいそうに…………」
再不斬が震えているサスケを嘲笑うように言い、十数体の水分身を出し、ルナ達を取り囲んだ。
「武者ぶるいだよ!」
サスケは再不斬に言い放った。
それを聞いて再不斬はニイっと笑った。
「やれ、サスケ。」
カカシは目だけにっこりして言った。
サスケは水分身の動きを見切り、ほぼ同時に全てを倒した。
(……見える!)
「ホー、水分身を見切ったか。あのガキ、かなり成長したな……」
「………そうみたいですね。」
再不斬と白がサスケに感心した。
「あ!」
サクラが、面をした白が再不斬の横にいることに気がついた。
「あのお面ちゃん……どう見たって再不斬の仲間でしょ!一緒に並んじゃって………」
「どのツラ下げて堂々と出て来ちゃってんのよ、あいつ………」
カカシとタズナが言った。
「アイツは俺がやる。ヘタな芝居しやがって……俺はああいうスカしたガキが一番嫌いだ………」
サスケは自分のことを棚に上げた。
「カッコイイ、サスケ君♡」
サクラはそのことには突っ込まなかった。
(サスケには突っ込まないんだよなあサクラのヤツ。)
(一番スカしてるのサスケだと思うけど……て言うか、白さんは全然スカしてないし!)
カカシとルナの頭の中の方向性は一致した。
「行け、白!」
「ハイ。」
再不斬の指示で、サスケと白の戦いが始まった。
(うん、サスケは平気そうだな。)
ルナはタズナの護衛につき、ナルトが来てからの作戦を思い返した。
(ナルトが来たら……なんとかタズナさんの護衛を任せて……サスケが写輪眼開眼したら……鏡をぶっ壊す、と。
で、それからカカシ先生の雷切の前に出て……うわー、めちゃ忙しい………)
ルナはサスケの戦いを観察しながら、ちゃっかり千殺水翔をコピーした。