第25章 波の国
翌日、ルナとカカシとサクラは、帰って来ないナルトとサスケを、森の中に探しに行った。
「ナルトのヤツどこ行ったんだ?昨日も一人で夜から出かけて、無理しやがって。」
「もう朝ゴハンだっていうのに……サスケ君も散歩するって言ったっきりいなくなるし………」
「きっと二人で頑張ってるんですよー。」
ルナだけがかなり楽観的だった。
その時、上からクナイが降って来た。
「!」
ルナたち三人が上を見上げると、木に干された布団のように乗っかっているナルトがいた。
「へへえ……」
ナルトはハアハア息をしながらも得意げにしていた。
「ナルトがあんなところまで登れるようになったワケ?」
サクラはナルトの成長に驚いた。
(フッ……)
カカシはナルトの成長に、やはりな、と思った。
「どうだ!どうだ!俺ってばこんなとこまで……登れるようになったってばよ!」
ナルトが木の上から叫んだ。
そして、よっこらしょと言って立ち上がり、原作通り、足を滑らせた。
「あ!」
「あ!バカ‼︎」
「マズイ、この高さから落ちたら…」
カカシとサクラが、ヤバイ、と思ったとき、ナルトが足の裏で、逆さまに木にぶら下がった。
「なーんちゃってー!ひっかかったひっかかったー!」
ナルトはニタニタ笑いながら言った。
「びっくりするじゃない、バカ!」
(ホッ……)
サクラとカカシがホッとしたとき、ナルトの足が、ふっと木から離れた。
「って、あ!」
「ああー!ナルトのバカ!調子ぶっこいてるからよぉ!」
「あ゛あ゛あ゛、ぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ!」
「………このウスラトンカチが……」
その足をサスケが掴んだ。
「サスケェ!」
「キャーーーさすがサスケ君!しびれるゥーー!」
「………………」
(こいつら、よく成長してやがる……とは言っても、レイには程遠いか………
……………逆に、レイは何でこんななんだ?親に余程訓練されてたとか?)
カカシはルナに質問したくなったが、ルナの境遇を思い出して堪えた。
ルナの方は、
(サスケ……原作通りとはいえ、成長したなあ…………)
と感動していた。