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神隠れの少女【NARUTO】

第25章 波の国


七班一行は森の中へやって来た。

「じゃ、これから修業を始める。

と……そのまえに……お前らの忍としての能力、チャクラについて話そう。」

ナルトは全くわからないという顔をし、サクラが講釈をしていた。

「何だよ!何だよ!そんな難しい説明はわかんないけど、そんなの体で覚えるもんだろ!」

「ナルトのいう通りだ……現に俺たちは術を使えている。」

「いーや、お前らはまだ、チャクラを使いこなせていない……」

カカシが、チャクラコントロールの重要性について説いた。

「で、結局何をするの?」

その問い対して、カカシはニシシという顔で答えた。

「ん?木登り……」

「木登りー⁉︎」

ルナ以外が叫んだ。

「そうだ。」

「そんなことやって修業になんの?」

「まあ、話は最後まで聞け。ただの木登りじゃーない。手を使わないで登る。」

カカシは、ま、見てろと言って、例の垂直木登りを披露した。

ルナとサスケ以外は、呆気に取られていた。

ルナは、幼い頃にイタチと同じことをしたのを思い出してちょっとホロリと来た。

サクラがそれが修業になる理由について質問し、カカシが解説した。


「まあ、俺がごちゃごちゃ言ってもしょーがないから、体で直接覚えてくれ。」

カカシが四人の足元にクナイを投げた。

今自分の力で登りきれる高さのところに、目印としてそのクナイで傷を打て、と言われて、修業開始になった。


ルナは、側にあった高い木にもたれて、暫く物思いに耽った。

(イタチ兄さん、会いに行きたいよ……シスイさん、李蘭、那由他も……)

木ノ葉に来てから、木ノ葉を抜けてからも、常に甘えられる存在がいたルナは、

自分で思っているよりも、寂しがりやだったようだ。

(でも……私はサスケを守らねばならない。しっかりしなくちゃ。)

ルナは小指に嵌めている指輪をそっと撫でて、木の幹から背中を離した。


「お、レイ、やーっとやる気になったか。」

カカシが苦戦しているナルトとサスケ、木の上で得意そうにしているサクラを背に言った。

「はい。まあ。」

「ま、ちょーっとやってみろよ。」

「はい……」

(マジか~!頼むからどっか行っててくれ……)

ルナはそう思いながらも木登りを始めた。
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