第24章 Cランク任務
「全員伏せろ!」
カカシが叫ぶと同時に、首斬り包丁が回転しながら飛んで来た。
首斬り包丁が木の幹に刺さると、再不斬はその上に立って、ルナ達を見下ろした。
「へーこりゃこりゃ、霧隠れの抜け忍、桃地再不斬君じゃないですか。」
「写輪眼のカカシと見受ける……悪いが……じじいを渡してもらおうか。」
写輪眼という言葉にサスケがピクリと反応した。
「お前達は戦いに加わらず、タズナさんを守れ。ここではそれがチームワークだ。」
カカシは額当てをずらして、写輪眼を出しながら言った。
「再不斬、まずは……俺と戦え。」
ナルトが写輪眼について質問した。
それにサスケと再不斬が答えた。
「写輪眼は……うちは一族だけに伝わる瞳力のはず……」
「霧隠れの暗殺部隊にいたとき、携帯していた手配書に、お前のことが載っていたぞ…
千以上の術をコピーした男……コピー忍者のカカシ。」
(どういうことだ……もしかしてこいつ……)
サスケはカカシに不信の目を向けた。
「さてと、お話はこれくらいにしとこーぜ。俺はそこのじじいをさっさと殺んなくちゃなんねえ。
つってもカカシ!お前を倒さなきゃならねえようだがな。」
そう言うと再不斬は、海上に立ち、霧隠れの術を使った。
「まずは俺を殺しに来るだろうが……桃地再不斬は、霧隠れの暗部で、無音暗殺術の達人として知られた男だ。
気がついたらあの世だった、なんてことになりかねない。お前達も気を抜くな!」
カカシがほんの少し焦ったように言う。
「どんどん霧が濃くなってくってばよ!」
ナルトが狼狽える。
霧の中で再不斬の声が聞こえる。
「八ヶ所……咽頭・脊柱・肺・肝臓・頸静脈に鎖骨下静脈、腎臓・心臓……さて、どの急所がいい?ククク………」
「はっはは、あなたの部下は頸静脈を掻っ切られて死にましたよ。」
ルナは軽~く言った。
(わっ、馬鹿、レイっ!)
カカシは慌てた。
「ほう……?お前が殺したのか?」
再不斬は面白い、とでも言いたげに言った。
「ええ。まあ。」
ルナはふふっと黒い笑顔を浮かべて言った。
「レイ、下がっていろ!こいつはさっきの奴らとは違う!」
カカシは焦って叫んだ。