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神隠れの少女【NARUTO】

第23章 第七班


ルナは突然、前世で習った合唱曲を歌い出した。

(キレーな声だな……レイはまだ、声変わり前か……って………)

ルナの冷たく神秘的な声が、カカシに幻術をかけた。

幻術世界で、大量の細い糸がカカシを縛り付ける。

これはルナオリジナル、魔声・音縛の術。

簡単に言えば、歌を聴かせて、拘束される幻を見せる、と言うものだ。

しかも、ルナが歌い続けているうちは、耳を塞がない限り何度でもかかるので、割と厄介だ。

結果、カカシはその場で固まって、動かなくなった。

ルナは歌い続けたままカカシに歩み寄り、鈴を一つ取った。

(ま、うちはルナの時にカカシ先生の前で歌ったことなんかないし。平気でしょ。)

ルナは歌うのをやめてカカシにチャクラを流し、幻術を解いた。

カカシが目覚めたとき、目の前にはチリンチリンと鈴を振ってニコニコしているルナがいた。

(やられたか……レイを甘く見ていたな………)

カカシがそう思ったとき、目覚まし時計が鳴った。


ギュルルルル………


七班のお腹が鳴った。

ナルトは、弁当を盗み食いしようとして丸太に縛り付けられていた。

「おーおー、腹の虫が鳴っとるね、君達。ところで、この演習についてだが……

……ま!お前らは忍者学校に戻る必要も無いな。」

「‼︎」

サスケ、サクラ、ナルトは、それを聞いて、カカシが合格だと言ったと勘違いした。

「じゃあさ!じゃあさ!四人とも……」

「……いや、レイ以外の三人…………忍者をやめろ!」

「⁉︎」

サスケ、サクラ、ナルトは、驚いて目を見開いた。


(あー、こうなったか。)

ルナは心の中で溜息を吐いた。
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