第23章 第七班
ルナがサスケのチャクラのある方へ向かうと、首から下が地面に埋まっているサスケがいた。
「サースケ!」
「レイか。」
ルナはサスケを掘り起こした。
「レイ、礼を言う。」
サスケは頭をぽりぽり掻いた。
「どういたしまして。あのさぁ、サスケ、俺と組まない?」
「断る。俺は一人であいつを殺すんだ!これくらいの事、一人でも出来る!」
サスケはいきなり大声を出した。
ルナはサスケの言葉を聞いて悲しくなった。そして、思わず、
「サスケ……世界とは、お前の認識が全てではない。それを忘れるな。」
と言って、驚くサスケを放置して、カカシのチャクラに近づいて行った。
(サスケにいくら痛めつけられても良いけど、イタチ兄さんを殺させることだけは絶対にしない。
て言うか、私が抜け忍になれば良かったのに……でもそれじゃイタチ兄さんは自責の念でヨヨヨ………ってなっちゃうし。
……あー!このことは一旦置いておこう。)
間も無く、ルナはカカシを見つけ、目の前に降り立った。
「どうも、はたけ上忍。」
「お、レイ、やっと来たか!全員にフラれた感想は?」
カカシはイチャイチャパラダイスを仕舞いながら言った。
「はたけ上忍、人が悪いですね。ま、この程度、慣れっこですよ。」
ルナはニヤッと笑った。
「あっそう……で、レイは攻撃して来ないの?」
カカシは、ホラ隙だらけだぞー、と言うようなポーズをとって言った。
「だって、下忍が一人で上忍から鈴取るなんて、無理でしょ。他の三人が折れて協力してくれるのを待ちます。」
(とか言って、本当は貴方の昔の部下ですけどね………)
「そう……でもさ、それじゃレイの実力がわかんないから、ちょっと攻撃してみない?」
(やはりレイはこの演習の答えを知っていたか。)
「そうですか。では、仕方がありませんね。」
ルナはやっとやる気を出した。
「いつでも来い、レイ!」
「では……行きますよ。すぅ………」
ルナは歌を歌うべく、胸に深く息を吸い込んだ。