第23章 第七班
カカシは原作通り、なかなか来なかったので、ルナは机に突っ伏して寝ていた。
キョロキョロしているナルトに、サクラが怒声を浴びせる。
「ナルト!ジッとしてなさいよ!」
「何で俺たち七班の先生だけ、こんなに来んのが遅えんだってばよ!
他の班はみんな新しい先生とどっか行っちまったし、イルカ先生は帰っちまうし!」
そう言うと、ナルトは教室の入り口に黒板消しを仕掛け始めた。
「ニシシ……遅刻してくる奴がわりーんだってばよ!」
「ったく、もー!私知らないからね!」
そう言いながらも、サクラは実はワクワクしていた。
「フン、上忍がそんなベタなブービートラップに引っかかるかよ……」
サスケは呆れたように呟いた。
その時、10cmほど開いた隙間に手を入れて、カカシが入って来た。
ガラッ、バフッ
黒板消しが、カカシの頭を直撃した。
「きゃはははは!引っかかった、引っかかった!」
ナルトは腹を抱えて笑い出した。
「先生ごめんなさい、私は止めたんですが……」
そう言うサクラは、内心ベタなオチに歓喜していた。
(これで本当に上忍か………?頼りなさそうな奴だな…………)
サスケはカカシを呆れた目で見た。
「んー、何て言うのかな、お前らの第一印象はぁ……嫌いだ!」
カカシの言葉に、サスケ、サクラ、ナルトの空気はズーンと重くなった。
その直後、ルナは眠りから醒め、顔を上げた。
そして、カカシを見て、
「あ、やっといらっしゃいましたか。」
と言ってにこやかに笑った。
(レイ………スゴイタイミングで起きるな………)
四人はルナのマイペース加減に呆然とした。