第23章 第七班
昼休みになって、ルナは屋上に出た。
(イタチ兄さん、元気かな…………
あの指輪から絶えず命遁チャクラが供給されてるから、病気にはかかってないと思うけど……)
ルナは昼食のおにぎりをカバンから出して、食べ始めた。
具は勿論、昆布だ。
(サスケはあんなにツンツンに育っちゃって……まあサスケはサスケに違いないんだけど。)
ルナはサスケに寂しい思いをさせていたことを申し訳なく思った。
「は〜あぁ……本当にこれが最善の道だったのかな………」
ルナは一人呟いた。
(まあでも、あの状況じゃ、木ノ葉に留まるのは無理だったしね。
フガクさんとミコトさんを殺した私が、サスケのそばでいつまで正気でいられたかも怪しいし。
…………って、そのリスクは、まだ全然消えてないけどね。寧ろ、これからだよ。
大蛇丸が来るまで、私が正気を保っていられますように。
まだ何も、終わってないんだから。)
ルナはそう思って、自分を奮い立たせた。
ルナは昼休みが終わるまで屋上でボーっとして過ごし、予鈴が鳴ったので教室に戻った。
ヒルゼンとカカシは、ナルトの家に来ていた。
「ここがナルトの家ねぇ……」
(この牛乳、かなり消費期限が過ぎている……)
カカシはナルトの家に置いてあった牛乳パックを持ち上げながら言った。
「そうじゃ。間抜けなやつじゃがお前に見張らせるのが一番だ。お前は鼻が利く。
………それから、お前の受け持つ班には例のうちは一族のサスケと、転校生の皇レイもいるぞ。」
「転校生?」
「風の国に住んでおったわしの遠縁でな。木ノ葉に来たのは一週間ちょっと前じゃ。
ま、健闘を祈る!」
「………了解。」
カカシは平生を装いながらも、
(こりゃ、大変なことになりそうだ………)
と思った。