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神隠れの少女【NARUTO】

第22章 木ノ葉へ、再び


その日の夜。

原作通り、ナルトは封印されていた巻物を盗み出し、多重影分身の術を練習していた。

ルナはそれを木の上から見守っていた。

(そろそろ、イルカ先生が来るな。)

イルカのチャクラを察知したルナは、迷彩隠れの術で、姿を消した。


術の練習でクタクタになっているナルトにイルカの影が差した。

「見つけたぞ、コラ……」

「あー、鼻血ブー見っけ!」

「バカモノ!見つけたのは俺の方だ!」


(仲良いねえ……お二人さん。)

そろそろミズキがやって来るので、ルナは気を引き締めた。


イルカに向かって大量のクナイが飛んで来た。

ミズキが姿を現し、ナルトの正体は九尾だと言い放った。

驚き憤るナルトにミズキが投げた巨大手裏剣に、イルカが自ら当たり、ナルトを庇った。

それを見てナルトは呆然とした。

「なんで……」

「ナルト……さみしかったんだよなあ……苦しかったんだよなあ……

ごめんなぁ……ナルト………俺がもっとしっかりしてりゃあ、こんな思いさせずに済んだのによ……」


混乱したナルトは、どこかに逃げ去って行った。

その後をミズキが追う。

イルカもその後を追った。

ルナはイルカのチャクラの状態に気を配りながらイルカを尾行した。


イルカの声が聞こえる。

「今はもう化け狐じゃない……あいつは木ノ葉隠れの里の……うずまきナルトだ。」

ミズキが叫ぶ。

「さっさと死ねえ!」


(うん、これは手を出した方がいいよね?)

ルナは回転している巨大手裏剣の穴にチャクラ糸を通して釣り上げ、ミズキから取り上げた。


「何⁉︎」

ミズキは手裏剣が突然無くなって狼狽えた。

ナルトはそれについては大して気にせず、影分身を千体出して、ミズキをボコボコにした。


額当てをしたナルトに朝日が差した。

(ま、もう心配無いか。)

ルナはナルトとイルカの邪魔をしたくなかったので、欣喜雀躍を一体飛ばして、家に帰った。


「今日は卒業祝いだ!ラーメン奢ってやる!」

そう言ったイルカに、ナルトが抱きついた。

「わっ、バカ、傷が……あれ、痛くない?」

イルカが服を捲っても、そこに傷は無かった。

「どーゆーことだってばよ………」

ナルトとイルカは首を捻った。
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